018.デザインソフトがクラッシュした時に前向きになれる考え方

作ったモノそれ自体はダメになるが…

アプリケーションやパソコンの具合でクラッシュすると、作ったモノは一瞬で無駄になってしまいます。

やり直しをしなければならない場面は、私も過去に何十回も何百回もありました。

今でこそAdobeさんの努力のおかげで無くなりつつありますが、キャンバス上でデザインと戦いつつ、クラッシュに怯える日々。

こまめな保存をすれば良いのですが、集中し過ぎて忘れる、またはデザイン制作のリズムを乱すから、私はこまめな保存ができませんでした。

それ以外にも、単純にクライアントさんからのダメ出しによる作り直し、などもあるでしょう。せっかく作ったのに…と思ってしまいます。

そんなやり直しをしなくてはならない時に、こう考えると前向きになります、

作ったものは無駄になったが、それを作ったことでスキルは蓄えられた。

表面は無駄になっても、内面は無駄にはなっていないのです。

 

驚異の時短を感じることが大切

試しに、まったく同じものを作ってみてください。

さっき一時間かかったのなら、おそらく次は30分も掛からないで作れるはずです。

そこに、感動してください。一時間が半分以下になった、と。

同じものを作ったから、ではありますが、最短距離でそれぞれの要素を作れたはずです。
反復したことで最短距離で行ける方法を手にした、ということに加え、「デザインの引き出し」が確実に増えています。

前述の通り、私はたくさんやり直しをし、「最短距離」をたくさん習得したため、作業スピードは速くなりました。

とはいえ、これを進んでやる、ということはせずに、こまめな保存はしましょう。

017.Illustratorをいきなり触ると…だいたい失敗します

Illustratorより前に、やるべきことをやろう

よく、デザインソフトでいきなり作りはじめる人がいます。そしてパソコンの前で良いデザインが浮かばない、と唸っています。

これは一見近道のように見えて実は無駄が多く、効率が悪いやり方です。

IllustratorにしろPhotoshopにしろ、InDesignにしろ、これらを使うから「デザインを作れる」ということではないからです。

順序を考えてみましょう。

目的に沿って表現したいモノが先にきて、それを「清書」するのがデザインソフトです。

・目的となる情報の整理
・作りたいものをイメージする
・それをとにかく感じたまま紙に汚いラフを一分以内に描く
・最低でも三パターンは作る
・やっとIllustratorをさわる

この流れでデザインを着手すると、時間のロスも少なくて済みます。

家を建てる前に設計をする」のと同じイメージです。

きちんと設計して、それをCADで図面に落とし込んで、何が必要か建材や部材を拾いだして、それらを組み立てる、と一連のプロセスがあるのと一緒です。

Illustratorやデザインソフトを触って不安を解消したい、その気持ちを抑えて、前段階の準備を万全にしましょう。

 

イメージが浮かんだ「その一瞬を逃さない」ことが大切

イメージが突然降ってくる、ということが稀にあります。

そんな時こそ、すぐに「手描きラフ」です。

センスのあるなしで、降ってきやすい降ってこない、ということではないです。

あなた自身が今までに、見たり、書いたり、感じたり、共感したり、感動したりしたものが、何かの拍子に突然降ってきます。

それはあなただけのオリジナルで、誰にもマネのできないモノです。そこにセンスという秤は存在しません。

まずは汚いラフを感じたまま描いてください。誰も見ませんので自由に。

 

それを後から法則に則って清書し、さらに仕上げるのがIllustratorなどのデザインソフトです。

順番を間違えず、イメージが降ってきた瞬間を逃さず、お客さんがハッピーになるようデザインを作っていきたいですね。

016.「ライン」を意識してみよう

線、たかが線、されど線。
線の種類は、以下のようになります。

・直線 ーーーー
・波線 〜〜〜〜
・ジグザグ ZXNW

これらがどういう意味を持つのか?
実はデザインの要素にとっても大切な意味を持っています。

直線のイメージ

これは「整理」「整然」「整列」「整頓」などをイメージします。
割とカチッとしたスタイリッシュなイメージで、シンプルさや真面目さなどを表現するデザインに有効です。

 

波線のイメージ

これは「動き」「楽しさ」などをイメージします。
POPさやかわいさなどを表現するデザインに有効なものです。

 

ジグザグのイメージ

これは「興奮」「激しさ」「躍動」などをイメージします。
スポーツや音楽など、アクティブさを表現するのに有効なものです。

 

たかが線ですが、この線という概念をきちんと持ってデザインすることでイメージがガラリと変わるはずです。

どういうデザインにするべきか、この線の概念をきちんと意識して、今からデザインするものが、上記のどの要素に当てはまるかを考えて、全体のデザインを考えてみましょう。

こちらに詳しく書いていますので、良かったら覗いてみてください。