013.間違えずに選択できる、書体選び「7つのポイント」

7つのポイント

1.和文は「明朝体」か「ゴシック体」、欧文は「セリフ体」か「サンセリフ体」を選ぶ
2.読みやすくすぐれたデザインであること(例:UDフォント)
3.場所やシーンを選ばずに使えること
4.さまざまな太さが選べる書体(フォント)であること
5.一般的によく使われていること
6.フォントメーカーが信頼できること(モリサワやフォントワークス、またはAdobeFontsなど)
7.時代を越えて愛され使われていること

 

書体選びはコミュニケーション戦略に関わる

書体でイメージは大きく変わります。
そのため、テーマに合致した書体を正しく選ばないと間違ったイメージへ方向がずれていきますので注意しましょう。

絶対に外さない使い方は、上記1.の、

和文は「明朝体」か「ゴシック体」、欧文は「セリフ体」か「サンセリフ体」を選ぶ

になります。

書体の特徴はこちらのページをご参考いただけると嬉しいです。

>> 012.書体の特性を知って、適材適所の文字を選びましょう

さらに、その書体の種類で「太さ」を選択できるものが望ましいです。
以下のように、太さを変えるだけで表現、または表情を変えることができます。

 

これら以外にも使いやすい書体はたくさんあります。
どれを選ぶべきか迷った時は、7つのポイントを参考にしてみてください。

012.書体の特性を知って、適材適所の文字を選びましょう

文字で変わる「印象」と「読みやすさ」

人に性格があるのと同じように、書体にも性格があります。

それぞれ与える印象が異なります。

そして書体の選択や使い方一つで、デザインに与える印象は、良い意味でも悪い意味でもガラリと変わってしまいますので気をつけなければいけません。

例えばポップ体は現代的で優しい印象、筆書体は格調高い和の印象になりますが、使いどころを間違えると稚拙な印象や不真面目な印象になり、また文章内で使うと読みづらい場合があります。

効果的なデザインをしていくためには、書体の基本的な知識を身につけて,間違いのない、その場にふさわしい書体を選択することが大切になります。

 

和文は「明朝体」と「ゴシック体」でOK

基本は「明朝体」と「ゴシック体」でデザイン構成をしていけば間違いはありません。

以下が特徴となります。

必ずしも「明朝体」=文章、「ゴシック体」=見出し、で使う必要はありません。

明朝体を見出しに使うことや、逆に、細めのゴシック体を本文に使うことも良くあります。

デザインの雰囲気、世界観によって使い分けてみましょう。

 

欧文は「セリフ体」と「サンセリフ体」でOK

こちらも和文と同じで、「セリフ体」と「サンセリフ体」を使ってデザイン構成をしていけば間違いありません。

ただし、欧文は同じセリフ体やサンセリフ体でも、見出しなどで使うと種類によって印象が大きく変わってしまうので、目指すデザインの雰囲気にあった種類を選びましょう。

和文と同じく、「セリフ体」=文章、「サンセリフ体」=見出し、と決めつけなくてOKです。

デザインの雰囲気、世界観によって使い分けてみましょう。

 

文字や文章の読みやすさは、以下の3つで成り立っています。

・可読性(文章の読みやすさ)
・視認性(認識しやすさ)
・判読性(読み間違えなく判別できるか)

書体やフォントを変えることで、これら3つの性質を変えることができます。

間違いのない書体選びをしましょう。

011.デザインしたい「正解イメージ」を作ってみよう

正解イメージの「見える化」

デザインの方向性を決める際は、「こういうふうにはしない」とマイナス方向から基準作りをすると楽です。

以下に書いていますので良かったら参考にしてみてください。

>> 009.デザインは「引き算で考える」と上手くいく

「引き算理論」でマイナスイメージを特定し、一定の基準ができたら今度は「こうなりたい」という「正解のイメージ」を作ります。

以下のルールでやりましょう。

1.言葉で表すのではなく、できるだけイラストや写真といったビジュアル物を使う
2.自分の好みではなく「この内容に適した正解」を作る

そうすることで、言葉では発見できない感覚や必要・不必要のポイントを見つけることができます。

 

イメージを「ボード化」しよう

「InVision」というツールを使ってイメージボード(ムードボード)を作ると楽です。

InVisionにはイメージボード作成ができる「Boards」という機能があります。

Boardsを使えば、正解だろうと思い探してきた写真や、手描きのイラストなどをボードに反映できるため、「正解イメージ」を簡単に視覚化できます。

3ボードまで無料で使えますので、便利に使ってみましょう。

仮に、イメージボードを作らずにデザイン物を作り始めたとすると、自分の言いたいことや表現などをぎっしり詰め込んだレイアウトになりかねません。

「ワクワク感」「近い未来のハッピーな姿」といった、言葉や文字で伝えにくいコトが抜け落ちる

ですので、言葉では伝わりにくくビジュアルでは伝わりやすい「表現」「感覚」をしっかりとビジュアルで可視化していきましょう。

 

イメージを書き出してみよう

1.商品や販売の話ではなく、「近い未来の姿」「目的」を書く
2.イメージボードは2枚以上描く
3.素材集やフリーイラスト、または自分の描いたイラストを用意する
4.ポジティブなイメージ、またはその次につながるアイデアを出す

正解イメージを作り、言葉とは違う角度から大事なポイントを見つけましょう。