Illustratorより前に、やるべきことをやろう

よく、デザインソフトでいきなり作りはじめる人がいます。そしてパソコンの前で良いデザインが浮かばない、と唸っています。

これは一見近道のように見えて実は無駄が多く、効率が悪いやり方です。

IllustratorにしろPhotoshopにしろ、InDesignにしろ、これらを使うから「デザインを作れる」ということではないからです。

順序を考えてみましょう。

目的に沿って表現したいモノが先にきて、それを「清書」するのがデザインソフトです。

・目的となる情報の整理
・作りたいものをイメージする
・それをとにかく感じたまま紙に汚いラフを一分以内に描く
・最低でも三パターンは作る
・やっとIllustratorをさわる

この流れでデザインを着手すると、時間のロスも少なくて済みます。

家を建てる前に設計をする」のと同じイメージです。

きちんと設計して、それをCADで図面に落とし込んで、何が必要か建材や部材を拾いだして、それらを組み立てる、と一連のプロセスがあるのと一緒です。

Illustratorやデザインソフトを触って不安を解消したい、その気持ちを抑えて、前段階の準備を万全にしましょう。

 

イメージが浮かんだ「その一瞬を逃さない」ことが大切

イメージが突然降ってくる、ということが稀にあります。

そんな時こそ、すぐに「手描きラフ」です。

センスのあるなしで、降ってきやすい降ってこない、ということではないです。

あなた自身が今までに、見たり、書いたり、感じたり、共感したり、感動したりしたものが、何かの拍子に突然降ってきます。

それはあなただけのオリジナルで、誰にもマネのできないモノです。そこにセンスという秤は存在しません。

まずは汚いラフを感じたまま描いてください。誰も見ませんので自由に。

 

それを後から法則に則って清書し、さらに仕上げるのがIllustratorなどのデザインソフトです。

順番を間違えず、イメージが降ってきた瞬間を逃さず、お客さんがハッピーになるようデザインを作っていきたいですね。