広告やポスター、またはDMチラシなどでよく見かける「外側を枠で囲う」デザインですが、目的に合った意味のある枠である以外、安易に枠で囲うことはあまりオススメしません。

紙面はスペースに限りがありますので狭く、外枠を入れることで中身の要素全体をさらに縮小しなくてはならないからです。

また、せっかくのデザインを閉じ込めてしまうことにもなります。

 

「外側を枠で囲う」理由で多いのは、

・目立たせたい
・引き締めたい
・間を持たせたい
・単調に変化をつけたい

です。

例えば以下のような感じです。

囲う1

一見上手くいっているように見えますが、この広告のデザインの目指しているモノや世界観と合っているでしょうか?

連想をしてみると、以下のようなことが考えられます。

 

・洗顔 → さっぱり → 開放的な気分
・花をあしらっている → 花 → 外
・モデルさんの表情 → 満足感

 

このように考えると、枠を使って全体を引き締めたり閉じ込めたりする事は、このデザインには適していません。

 

では、枠で囲うのをやめてみるとどうでしょう?

以下のようになります。

囲う3

こちらの方が目指す方向に合っていますし、世界観を壊していません。

開放的で自然な感じになり、目も疲れません。

 

何か物足りない、目立たせたい、と思って安易に外枠を追加する前に、目的や世界観を壊さないかどうかをよく検討してみましょう。