042.言語→非言語へ変換する場合のメリットとデメリット

デザイナーたるもの、できるだけデザインに寄った表現で示したいと思うはずです。

しかし、ムリにデザインへ変換するとおかしくなってしまう場合もあります。

なぜなら「言語」の場合と「非言語」の場合で伝わり方が異なるためです。

言語の場合と非言語の場合、それぞれのメリットは以下のようになります。

伝わり方1

どちらも一長一短あることを理解しましょう。

何も考えずに言葉をデザインに置き換えると不都合が起きる場合があります。

例えば、パソコンやスマホの画面です。

単純に「NG」をシンプルに「×」だけで表現してしまうと、置き場所によって「閉じるボタン」「削除ボタン」などに勘違いされてしまう場合もあります。伝わり方2

 

デザインの基本は「見る人を迷わせない」ことです。

デザインにすべて置き換えるのが正解と考えず、この場面は「言葉」、この場面は「デザイン」と、その場面にあった表現を適切に選びましょう。

041.背景テクスチャを見るクセをつけよう

「写真のようなビジュアル素材がないので全体が映えない。。。」

「印象的にならない。。。」

といった悩みが発生する場合は、背景テクスチャを使ってみましょう。

 

ただし、背景テクスチャを使うということは、デザインの方向性に合った背景テクスチャをしっかりと選ばなければなりません。

方向性に合った雰囲気の背景テクスチャでなければ、印象がバラバラになり、見る人を混乱させてしまいます。

 

そうならないためにオススメなのが、「背景テクスチャを見て印象を言葉にする」練習をすることです。

 

例えば以下のような背景テクスチャを選んで、背景テクスチャの雰囲気を言葉にしてみました。

背景テクスチャ

正解を探そう、ということではなく、「この背景テクスチャは、この方向性の時に使えるな!」ということをイメージして言葉にすることが大切です。

一種の連想ゲームのようなものですので、楽しんで出来ると思います。

 

大切なのは、言葉にして書き出すことです。

言葉にすることで、しっかりと頭の中にストックされるので、

 

・この方向性の時はあれだな!と判断がしやすくなる
・非言語化力(言葉ではなくデザインで代弁する力)を鍛えることができる

 

という利点があります。

 

言葉にしないと、頭の中で整理がつかず、いざという時に豊富にある背景テクスチャを選ぶ時に迷いが出てしまいます。

背景テクスチャは、検索エンジンで「背景 テクスチャ」で調べるとたくさん出てきます。

または素材サイトで探すのもオススメです。>>イラストAC

 

日頃から背景テクスチャ素材を見て、「テクスチャ帳」のようなものを作ると、ストックが増え非言語化力が付くのでオススメします。

 

040.「事実のみ」のデザインだとスルーされやすくなる

DMや集客のチラシのデザインで、

「クライアントから情報をもらったので、さっそくデザインに落とし込もう!」

「ん?何だか映えないデザインになってしまったなぁ…」

なんてことはありませんか?

 

これは「事実的な情報」しかない場合によく起こります。

内容が事実的なことばかりだと、ただの情報の塊になってしまいがちになるのでデザインを発展させるのが難しくなります

そして以下のようなことをやってしまいがちになります。

・無理やり装飾やあしらいを入れて全体を成り立たせようとする
・四角や丸などの図形に頼りがちになってしまう

例えば以下のような感じです。

事実のみ

魅力的ではなく、情報を並べただけになり、これでは簡単にスルーされてしまいます。

 

ではこのような「情報だけの状態」から、どのようにすればしっかり見てもらえるモノになるのでしょうか?

答えは

「ベネフィット(近い未来のハッピー)」を追加する

です。魅力があればスルーされることはありません。

もし事実的な情報しかない場合は、クライアントに相談をしてベネフィットを追加してみましょう。

 

今回はベネフィットをキャッチコピーのように追加してみました。

ベネフィットを追加

ベネフィットを追加すると、世界観を作りやすくなりイメージが湧いてきます。

そうすると、

・「方向性」が見えてくる
・ストーリー性が出せる、またはキャッチコピーが付けられる
・レイアウトに変化をつけやすくなる

という利点が出てきます。

 

情報を正しく載せることはもちろん大切ですが、それだけでは見る人は共感してくれません。

しっかりと見る人の立場に立って、来ればこうなりますよ!という「近い未来のハッピー」を提示してあげることも広告のデザインには大切です。

読んでくれるようにすることを意識してデザインを作ってきましょう。