010.デザインを連想力で楽しく組み立てる方法とは?

「考えるより、感じる」を優先する

PRしたい内容から自然発生的に「こういう世界観がいい!」と感覚的なモノが出てくることが理想です。

デザインに必要なオブジェクトやフォントや色使いなどの要素は、デザイナーが1から考えるということはとても難しい作業です。

「らしさ」というものを、どう表現するか

これがポイントです。

これは日頃モノをどう見ているかによりますので、何かを見て何を感じたか、ということを自分の中にストックしていきましょう。

 

PRするテーマを3段階で連想する

連想することでデザインの方向性は決められます。

1.連想されるワード
2.連想されるイメージ
3.ヒントを探す

この順番で検討していくとスムーズです。

1.まずは、PRするモノから「連想されるワード」をいくつか出してみましょう。

例えばボールなら、

・「丸い」
・「頭くらいの大きさ」
・「蹴りやすい硬さ」
・「子ども用」

…など、アウター部分からでもいくらでも連想ができるはずです。

そんな連想をしていると、だんだんと「イメージの世界」に入っていけると思います。

2.次は「連想されるイメージ」を書き出してみましょう。

・「どんな状況でボールを蹴るのかな?」
・「天気はどうかな?」
・「人はたくさんいるのかな?」
・「子どもの表情はどうかな?」

…など、情景・シーンが思い浮かんだと思います。

ここまで来れば、デザインの方向性は見えてきたのではないでしょうか?

3.最後に「ヒントを探す」ことをしていきましょう。

・実際に取り入れられそうな装飾やあしらいを探す
・マッチしそうな色を探す
・合致しそうなオブジェクトの形状やレイアウトを探す
・フォントを決める

このように、

「連想されるワード」→「連想されるイメージ」→「ヒント探し」の流れで、方向性は組み立てらます。

日頃からたくさんのモノを見て、何かを感じるクセを付けておくと良いですね。

009.デザインは「引き算で考える」と上手くいく

「違う」を決める

デザインを検討する段階で、「これは違う!」と最初に引き算的に基準を決めておくと楽になります。

これは違うと最初に決めておけば、間違いなくその方向へは行かないですし、「そうならないためにどんなデザインの方向性にしよう」と考えるようになるからです。

例えば、流行りのデザインを見て、

「ボールのチラシを作るんだけど、こういう流行りのデザインを取り入れたいしなぁ」

と思っても、本来PRするべき内容や世界と合っていなければ意味がありません。

 

また、良いデザインを参考にするのはとても良いことですが、良い方向のものばかり見ていると、どうしても似たり寄ったりになってしまいますし、迷子になりやすいです。

良いデザインは目を引かれますが、思い込みも強くなります。

一定の基準がないままだとすべてが良く見えてしまいますので注意しましょう。

カオス状態になりますので、Pinterestなどでデザインを参考にする際は、「これはやらないでおこう!」「ここまでが許容範囲」など「違う」と思うことを決めておきましょう。

 

違うをハッキリさせるための3つ

1.「こうはなりたくない」を全部書き出すか、画像を専用フォルダーに保存しましょう
2.「こうなりたい」は次の機会に取っておきましょう
3.その上で、PRするものに近い世界観のデザインを探しましょう

方針を決める時に約束事として、まずこの3つをやると決めておくと良いです。

こちらにもっと詳しく書いていますので、良かったら覗いてみてください。

008.デザイン迷子になる理由は技量不足ではない

意識を向ける方向を正そう

広告のデザインをしていると、どうしてもデザインそのものにばかり目が行き、あしらいに気をとられ、気持ちが「デザイナーとしての技量」の方へ行ってしまいがち。

デザインすることの本質は何なのか

どんな場合でもここに一度必ず立ち戻りましょう。

広告デザインはクライアントとエンドユーザーの心と心を繋ぐ役割のもの
サービスの内容とそのサービスの素晴らしさを伝えること、そしてそのサービスを知った人の心を動かすものでなけれはなりません。

デザイン性は、伝える内容のための添え物です。
ですので、「何」を伝えるのか、ということがデザイン性よりも上に来ます。

誰に向けて、何を伝えるのか

自分の想像上で作っていくことはできませんので、「誰」に向けて「何」を伝えるかをクライアントにしっかりと確認をしなければなりません。

しっかりとしたヒアリングに行ない、自分でもしっかりと競合の内容とデザインのリサーチすることで、自分の中のコップが満たされていきます。

そのあふれた部分が、あなた自身が自信を持って表現できる「表現」になります。

何をどう表現していいか、まったく思い浮かばないなら、ヒアリングとリサーチが不足しているので、ここに立ち戻ってみましょう。

ヒアリング方法について詳しく書いた記事がありますので、こちらを参考にしていただけれると嬉しいです。